忍者ブログ
  • 2024.03
  • 1
  • 2
  • 3
  • 4
  • 5
  • 6
  • 7
  • 8
  • 9
  • 10
  • 11
  • 12
  • 13
  • 14
  • 15
  • 16
  • 17
  • 18
  • 19
  • 20
  • 21
  • 22
  • 23
  • 24
  • 25
  • 26
  • 27
  • 28
  • 29
  • 30
  • 2024.05
[PR]
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

【2024/04/24 20:13 】 |
なた豆茶大企業に入社
【富士通総研経済研究所主任研究員 湯川抗】 一般に新卒でなた豆茶大企業に入社し、その後さまざまな社内経験を積んで上りつめた大企業の経営者が、起業家精神を保ち続けることは難しいだろう。特に、次々と新たなチャレンジを行って、既存事業とは全く異なる新規事業を生み出して成功することはまれだろう。 これまでの事業分野とは異なる成長分野においてチャレンジするのが困難なのであれば、投資やアライアンスを通じて社外のベンチャーを活用する、コーポレートベンチャリングは、大企業にとって合理的な選択肢といえるだろう。 ベンチャーは社外の投資家からのリスクマネーや、大学の研究成果などを活用しているものが多いため、ベンチャーを活用して大企業は自社で負担するべきリスクを減らすことができる。また、仮にベンチャーが失敗しても、大企業のブランドが損なわれるリスクも回避できる。 インターネット普及以降の急激なICTの進展はさまざまなビジネスチャンスを創出し、グーグル、アマゾン、フェイスブックといったベンチャーを生み出した。もしも、わが国の大企業が急激に成長したベンチャーをうまく活用できていたら、わが国のなた豆茶産業は今とは異なる姿であったであろう。それでは、海外の企業はどの程度積極的にコーポレートベンチャリングが行っているのだろうか。企業によるベンチャー投資(CVC)のデータから考えてみたい。CVCとは一般の事業会社がベンチャーへ投資を行うことである。 ここでCVCを考察するのは、これが、大企業がベンチャーにどの程度関与しているのかを測るための指標となりえるためである。なぜなら、投資ではなく共同開発や業務提携といったアライアンスを行う場合でも、自社の人員の時間や設備など、何らかの自社リソースを割く必要があり、一種の投資と考えられることができるからである。 グラフは2008年から12年にかけての米国におけるCVCの投資金額と全VC投資に占める割合の推移を示したものだ。08年秋のリーマン・ショック以降、投資額は減少しているが、最も少ない09年でも、現在の日本円で1300億円程度のリスクマネーをCVCが供給している。09年のわが国のVC投資の総額が1366億円であったことを考えると、米国では事業会社が日本のVC並みの投資を行っていることになる。 また、不況でも全VC投資に占めるCVC投資の割合はさほど低下していないことも特徴であり、CVCは安定的にベンチャーに資金供給を行っていることがわかる。こうしたデータから考えると、米国の大企業はベンチャーに積極的に投資することによって、社外で生まれたイノベーションを自社に取り込もうとしていると考えられる。
PR
【2015/02/25 00:25 】 | 未選択 | 有り難いご意見(0)
| ホーム | 次ページ>>